

ダイヤモンドはとても美しく宝石の王と呼ばれていますが、
なぜこんなに美しいのでしょうか?
ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すラウンドブリリアンカット(上の図)を例
に説明していきたいと思います。
まず宝飾用ダイヤの特徴として、
@屈折率が高い、
A臨界角は小さい
B全反射領域は広い
C光の分散率が高い
事がダイヤモンドが美しい理由の1つです。
またラウンドブリリアンカットだと、ガードルより上のクラウンは光を集める働き、
下のパビリオンはクラウンから入った光をビリヤードの玉のように、2回内部で反射させて、
再びクラウンの方にもどす反射鏡の役割をしています。
この反射が100%返ってくれば、輝きは最高になります。
これを満たすには石の屈折率が高いこと、
適切な角度でパビリオンがカットされていることが必要です。
光が100%反射することを全反射、その起こる角度を臨界角といいます。
さらに、ダイヤモンドは分散率が高い為、ファイアを発します。

※ファイア
分散率の高い宝石が、時に7色に分けられた揺らめくような光を見せる現象の事
(上の図を参照)。
※分散率
光には本来7色の色がありますが、それぞれの色により反射する方向が違います。
この方向性の違いの大きさを示すものを分散率といいます。
言いかえれば光を7色に分ける大きさを表したもの、と言えます。
(上の図を参照)
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